一目均衡表とMACDを組み合わせた取引手法を解説|組み合わせるメリットや注意点

一目均衡表とは、基準線や雲などから構成される日本発のトレンド系インジケーターであり、MACDは一目均衡表と組み合わせると相性が良いインジケーターだと言われています。

「一目均衡表とMACDを組み合わせるメリットは?」

「一目均衡表とMACDを具体的にどのようにして組み合わせれば良いのか?」

一目均衡表とMACDを組み合わせると、上記のような疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。

結論として、一目均衡表とMACDを組み合わせると取引精度が高まるだけでなく、ポジション決済やマルチタイムフレーム分析にも役立ちます。

この記事では、一目均衡表とMACDについて、各インジケーターの概要や組み合わせるメリット、具体的な取引手法に至るまで以下の7つの項目で詳しく解説していきます。

  • 一目均衡表とは?
  • 一目均衡表と相性のいいインジケーターMACDとは?
  • 一目均衡表とMACDを組み合わせる4つのメリット
  • 一目均衡表とMACDを組み合わせたトレード手法
  • 一目均衡表とMACDを組み合わせる際の注意点
  • 一目均衡表とMACDを組み合わせてFintokeiに挑戦する
  • まとめ

一目均衡表とは?

一目均衡表とは、以下の4つの要素から構成された日本発のトレンド系インジケーターです。

  • 転換線:短期的な相場価格のトレンドが分かる
  • 基準線:中期的な相場価格のトレンドが分かる
  • 先行スパン:2種類の先行スパンに囲まれた部分は「雲」と呼ばれる
  • 遅行線:遅行線が価格よりも上(下)にあれば買い手(売り手)有利

一目均衡表は、各要素単体の向きやローソク足との位置関係をみて、トレンド発生の兆候の確認や売買シグナルの判断を行います。

一目均衡表については、以下の記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。

一目均衡表とは?見方やテクニカル分析における使い方、手法を解説!

一目均衡表と相性のいいインジケーターMACDとは?

MACD(Moving Average Convergence Divergence)とは、移動平均線を基に開発されたこともあり、オシレーターでありながらトレンド分析に役立ちます。

MACDを構成する要素は以下の3つです。

  • MACDライン:短期EMA(12期間)と長期EMA(26期間)の差を表す
  • シグナルライン:MACDラインの単純移動平均線
  • ヒストグラム:MACDラインとシグナルラインの差を表す

MACDでは、主にMACDラインとシグナルラインのクロスを取引に利用します。

MACDラインがシグナルラインを上抜ける(ゴールデンクロス)と上昇トレンドへの転換、下抜ける(デッドクロス)と下落トレンドへの転換シグナルです。

MACDについては、以下の記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。

MACDとは?基本的な見方や移動平均線と組み合わせた取引手法も紹介!

MACDのダイバージェンスとは?

MACDを一目均衡表と組み合わせる際は、ダイバージェンスもよく使われます。

ダイバージェンスとは、MACDと為替レートの動きが逆行する現象であり、トレンド転換のサインを表します。

例えば、為替レートが下落しているにもかかわらず、MACDは上昇している場合、下落トレンドの終了(上昇トレンドへの転換)が近づいているサインとなるのです。

一目均衡表はトレンド系インジケーターなので、ダイバージェンスは逆張りではなく、主にポジション決済に利用します。

一目均衡表とMACDを組み合わせる4つのメリット

一目均衡表とMACDを組み合わせるメリットとして、以下の4つが挙げられます。

  • 取引の精度を高められる
  • エントリータイミングの遅れを改善できる
  • マルチタイムフレーム分析ができる
  • ポジション決済の根拠が明確になる

その1:取引の精度を高められる

一目均衡表だけでもエントリーから決済まで行えますが、MACDを組み合わせることで、売買シグナルの精度をさらに高められます。

例えば、以下のような一目均衡表の三役好転は、強い売買サインとして知られています。

  • 転換線が基準線を上抜ける
  • 遅行線が相場価格を上抜ける
  • 相場価格が雲を上抜ける

上記に加えてMACDのゴールデンクロスが確認できると、買いエントリーの精度がさらに高まるのです。

さらに2つのインジケーターを組み合わせることで、インジケーター単体だけで発生しがちな「だまし」の回避にも役立ちます。

一目均衡表の三役好転については、以下の記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。

一目均衡表の三役好転とは?3条件の見極め方や4つの注意点を解説!

その2:エントリータイミングの遅れを改善できる

一目均衡表の三役好転や三役逆転は、強い売買シグナルではあるものの、3つの条件が

揃わなければならないので、エントリータイミングが遅れてしまうことがあります。

MACDのゴールデンクロスやデッドクロスは、三役好転や三役逆転よりも早く発生する傾向にあるので、エントリータイミングの遅れをMACDでカバーできるのです。

MACDのゴールデンクロスやデッドクロスを使って、先にお試しで小ロットのエントリーをしておき、三役好転や三役逆転の確認でポジションを追加するという方法が取れます。

その3:マルチタイムフレーム分析ができる

一目均衡表は日足で使われることを前提にして作られたインジケーターなので、日足で使うことで本領を発揮します。

一方で、MACDには一目均衡表のような時間足の制限がありません。

したがって、日足などの長期足を一目均衡表で分析して、短期足はMACDを主に使って分析するといったようなマルチタイムフレーム分析ができるようになるのです。

その4:ポジション決済の根拠が明確になる

一目均衡表はエントリーに活用できる売買サインはたくさんあるものの、トレンド転換を明確に判断することができません。

トレンド転換のサインがあるとしても、売買根拠がなくなったという点が主になるので、トレンド転換の確認が遅れてしまう可能性が高いのです。

MACDには「ダイバージェンス」というトレンド転換サインがあるので、トレンド転換をより早く察知でき、有利な価格帯でポジションを決済できるようになります。

一目均衡表とMACDを組み合わせたトレード手法

これまで解説した内容をもとに、一目均衡表とMACDを組み合わせた具体的なトレード手法をみていきましょう。

まずは、一目均衡表で長期足のトレンド方向を確認します。

具体的には、転換線や基準線が上を向いていたり、相場価格が雲を上抜けていたりしていたら上昇トレンドだと判断できます。

例えば下記画像では、日足レベルで上昇トレンドと三役好転の発生(水色枠部分)が確認できるので、買いエントリーを狙います。

ピンクのライン部分が短期足(1時間足)でどうなっているのか見てみましょう。

水色の四角枠部分で、MACDのゴールデンクロス、そして三役好転を確認できたので実際に買いエントリーをします。

この場合はサポートラインとなる雲が確認できるので、損切りは雲を下回った価格帯などに設置します。

そしてオレンジ枠部分で、MACDのデッドクロス、ダイバージェンスが確認できたのでポジションを決済します。

一目均衡表とMACDを組み合わせる際の注意点

一目均衡表とMACDはどちらもトレンド分析を得意としたインジケーターなので、レンジ相場に弱いのです。

一目均衡表の各要素が絡まっているようなレンジ相場ではだましが発生しやすいので、なるべく取引は避けるようにしましょう。

レンジ相場はRSIなど、他のオシレーターを使って判断することができますが、あまりにも多くのインジケーターを表示しすぎるとチャートが複雑になる点には注意してください。

一目均衡表とMACDを組み合わせてFintokeiに挑戦する

Fintokeiとは、個人トレーダーがプロトレーダーに挑戦する場を提供しているプロップファームであり、数千万円の資金を運用することもできます。

Fintokeiのプロトレーダーになることができれば利益額に応じて報酬を受け取れるので、プロトレーダーとして生計を立てることを目指している方におすすめです。

ただしFintokeiのプロトレーダーとしてより多くの報酬を手にいれるには、損失率を守りつつ利益目標を達成しなければなりません。

プロトレーダーとなるために、一目均衡表とMACDを活用してみるといいでしょう。

Fintokeiについては、以下の記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。

プロップファームFintokeiとは?おすすめする理由や始め方を紹介!

また、Fintokeiではユーザーに向けた動画の学習ツールも用意されています。

動画の学習ツールでは、一目均衡表やMACD以外のトレードに関する知識が網羅されているので、トレードスキルを高めたい方はそちらも確認してみてください。

まとめ

一目均衡表とMACDについて、組み合わせるメリットや具体的な取引手法、注意点に至るまで詳しく解説しました。

一目均衡表は単体でも取引で活用することはできますが、MACDと組み合わせることで取引の精度をさらに高められます。

またMACDのダイバージェンスを用いることで、一目均衡表だけではわかりづらいポジション決済の根拠も明確になるのです。

ただし、一目均衡表とMACDはともにレンジ相場に弱いインジケーターなので、一目均衡表の各要素が絡みついているような場合は取引を避けるようにしましょう。

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