一目均衡表の時間論とは?相場で役立つ波動論との組み合わせを解説!

一目均衡表とは、基準線を始めとした4つの要素から構成されているインジケーターであり、トレンドの向きだけでなく相場参加者の心理状況も分析できます。

一目均衡表だけでも取引の参考にはできますが、三大理論を組み合わせることで、取引精度をより高めることができるのです。

その三大理論の1つが「時間論」です。

「時間論とはどのような理論なのか?」

「時間論をどうやってトレードで活用すればよいのか?」

一目均衡表の時間論と聞くと上記のような疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。

結論として、時間論とは相場のサイクルが形成される時間に注目する理論です。

一目均衡表を活用する際に価格に注目するトレーダーが多い中で、チャートの横軸である時間も取引に取り入れられると、より有利に立ち回ることができるようになります。

この記事では、一目均衡表の時間論について、以下の8つの項目で詳しく解説していきます。

  • 一目均衡表の時間論とは?
  • 時間論の基本となる数値
  • 対等数値とは
  • 時間論は波動論と組み合わせて活用する
  • 相場における時間論の活用方法
  • Fintokeiのチャレンジで時間論を使ってみる
  • 時間論を使ってFintokeiの取引精度を高める
  • まとめ

一目均衡表の時間論とは?

時間論とは、波動論や水準論と並び、一目均衡表を活用する際に重要な三大理論の1つです。

相場は、レンジからトレンドを形成して高値に到達するなど、一定のサイクル(周期)で推移しています。

時間論は、その名の通り相場のサイクルが形成される「時間」に注目する理論です。

波動論や水準論はチャートの縦軸である値幅に注目する理論なのに対して、時間論はチャートの横軸である時間に注目するのが特徴です。

一目均衡表の開発者である細田悟一も「相場の主体は時間にあり、価格は結果として従ってくる」と述べているほど、時間は重視されています。

時間論を活用する意味

一目均衡表では、構成するさまざまな要素を利用して、トレンドの発生を把握したり、売買シグナルを確認したりすることができます。

加えて時間論を利用することで、一目均衡表が発した売買サインなどが「期待値の高いタイミング」で発生しているのかを判断できるようになるのです。

時間論の基本となる数値

時間論では、「基本数値」と呼ばれる数値をもとに相場のサイクルまたはトレンドが変わる日、いわゆる「変化日」を予測します。

基本数値の中でも、9・17・26の3つは「単純基本数値」と呼ばれて特に重要です。

9は単純基本数値の元であり、「17」は9を2倍して1を差し引いた数、「26」は9を3倍して1を差し引いた数となっています。

なお、1を差し引く理由は、サイクルを計算する際に単純に2倍や3倍で計算をしてしまうと、高値または安値を付けた部分が重複してしまうためです。

9や26といった単純基本数値は、基準線や転換線、遅行線の設定値としても取り入れられているほど一目均衡表を理解するうえで重要な数値なのです。

一目均衡表については、以下の記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。

一目均衡表とは?見方やテクニカル分析における使い方、手法を解説!

複合的な基本数値

単純基本数値以外にも、単純基本数値を組み合わせた複合的な基本数値も時間論では用いられます。

複合的な基本数値の具体例は以下の通りです。

  • 33 = 17 × 2 – 1
  • 42 = 17 + 26 – 1
  • 51 = 26 × 2 – 1
  • 65 = 17 × 4 – 3
  • 101=26 × 4 – 3

対等数値とは

一目均衡表の時間論をより理解するために、対等数値についても知っておきましょう。

対等数値とは、過去の相場サイクルから、次に相場のサイクルまたはトレンドが変わる日を予測するという考え方です。

まずは、相場において任意で決めた基準から、過去に高値・安値を付けた場所など、相場の転換となった部分までの期間を測ります。

基準から、計測した期間と同じ時間後に相場の変化、いわゆる「日柄」が訪れやすいと考えるのです。

基本数値は、あらかじめ決められた数値から変化日を予測するのに対して、対等数値は過去相場から相対的に変化日を予測する点が異なります。

時間論は波動論と組み合わせて活用する

時間論は、波動論と組み合わせることで効果を発揮します。

相場は大小さまざまなN波動の繰り返しで成り立っています。

相場を形成するN波動がどれくらいの期間をかけて形成されたのかをカウントし、時間論にもとづいて相場の変化日を予測するのです。

一目均衡表の波動論については、以下の記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。

一目均衡表の波動論とは?5つの波動パターンの特徴や使い方を解説!

相場における時間論の活用方法

まずは相場におけるN波動を確認します。今回は上昇トレンドのN波動を見つけたとします。

N波動の起点から、ローソク足の数や期間を数えて基本数値と該当する箇所が、トレンド転換や高値をつける確率が高いと判断します

具体的には、N波動の起点から9期間または26期間後にN波動の高値を付けやすいと考えるのです。

また対等数値を活用した場合も見ていきましょう。

まず2本のN波動(安値→高値→安値)のサイクルを見つけます。今回は複合的な基本数値である101期間でサイクルが作られていたとします。

対等数値によると、101期間をかけて次のサイクルも形成されると考えられるのです。

Fintokeiのチャレンジで時間論を使ってみる

まず、相場が基本数値にもとづいた特定のサイクルで推移しているのかを確認します。

例えば、基本数値として「26」を用いる場合、過去のチャートを用いて26日(26期間)ごとに市場において重要な変化が発生する傾向にあったかどうかを確認します。

サイクルのパターンが確認できれば、あとは時間論のタイミング通りに一目均衡表が売買シグナルを発したタイミングでエントリーします。

売買シグナルとしては、三役好転や三役逆転などを活用してください。

三役好転については、以下の記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。

一目均衡表の三役好転とは?3条件の見極め方や4つの注意点を解説!

エントリー時には、水準論(値幅観測論)から分かる利益確定位置と、期待値に合うような損切り位置を事前に把握して、適切な取引量を計算します。

例えばFintokeiの場合、1つ目の評価ステップを通過するためには目標利益率8%を達成する必要があります。

したがってエントリー位置から、利益確定位置までを測って目標利益率8%となるような取引量を設定すれば1度の取引で目標を達成できるのです。

時間論を使ってFintokeiの取引精度を高める

時間論を利用することで、トレードタイミングを事前に予測することができるようになります。

Fintokeiのチャレンジでトレードチャンスを逃したくない方は、時間論を使ってトレードタイミングを事前に予測しておくとよいでしょう。

Fintokeiのチャレンジでは、取引に上限期間がないので、自身の得意な時間軸で時間論を活用してみてください。

Fintokeiについては、以下の記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。

プロップファームFintokeiとは?おすすめする理由や始め方を紹介!

またFintokeiではユーザーに向けた動画の学習ツールも充実しています。

動画の学習ツールでは、時間論以外のトレードに関する知識が網羅されているので、トレードスキルを高めたい方はそちらも確認してみてください。

まとめ

一目均衡表の時間論について、基礎的な考え方や理論の元となる基本数値、対等数値に至るまで詳しく解説してきました。

一目均衡表の時間論は、相場において重要な局面が訪れるタイミングを予測するために重要な理論です。

ただし時間論はタイミングの予測にのみ優れているので、一目均衡表が発する売買シグナルや波動論などと組み合わせることでより効果を発揮します。

取引タイミングを逃さないためにも、ぜひ時間論を活用して事前に相場の予兆を掴んでみてください。

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