デイトレードは特に資金管理が重要!デイトレードで活用できる資金管理方法を紹介!
「デイトレードで資金管理は重要なのか」
「デイトレードで活用できる資金管理はどのような方法なのか」
デイトレードの資金管理と聞くと、上記のような疑問を感じる方も多いのではないでしょうか。
結論としてデイトレードは、短い期間で何度も取引を行うトレード手法であるため、特に資金管理が重要であり、デイトレードに適している資金管理方法もあります。
この記事ではデイトレードの資金管理について、重要性や具体的な資金管理方法、資金管理を実践する際の注意点について、以下の4つの項目で詳しく解説していきます。
- デイトレードとは?
- デイトレードで資金管理が重要な4つの理由
- デイトレードで活用できる5つの資金管理方法
- デイトレードで資金管理をする際の注意点
デイトレード経験者でも活用できる資金管理方法を紹介しているので、是非参考にしてください。
デイトレードとは?
デイトレードとは、1日以内に売買が完結するトレード手法のことです。
デイトレードはスイングトレードのような長期取引よりも、短期間で利益を積み重ねることができるため、短期間でより大きな利益を狙えるというメリットがあります。
また、翌日まで銘柄を持ち越さないため精神的な負担が少なく、経済イベントなどによる相場の急変動に左右されるリスクを抑えられるというメリットがあります。
デイトレードで資金管理が重要な4つの理由
デイトレードで資金管理が重要だといわれている理由として以下の3つが挙げられます。
- デイトレードでは何度も取引を繰り返すから
- 常に冷静な判断をしなければいけないから
- 手数料が積み重なるから
ここではそれぞれの理由について詳しく解説していきます。
デイトレードでは何度も取引を繰り返すから
デイトレードは1日で取引が完結する短期的な取引手法であるため、長期的な視点でみると数えきれない数の取引を繰り返すことになります。
取引回数が多くなることで、利益を積み上げられるというメリットがありますが、その分トレードのリスクを何度も抱えるということになります。
つまり、トレードのリスクリワードを意識した資金管理を行っていかなければ、トータルで損失が利益を上回っている、ということになりかねないのです。
≫トレードにおけるリスクリワードの重要性|計算方法や理想の値
常に冷静な判断をしなければいけないから
デイトレードでは、時に連続で負けてしまうことがあります。
連続で負けてしまった分の損失を取り返そうとして、無理なトレードをしてしまい、さらに損失を被ってしまうという悪循環に陥ってしまうトレーダーも多くいます。
資金管理はトレードで連敗した際に、メンタルを安定させておくことに役立ちます。
資金管理をして、損失と利益をしっかりと把握しておくことで、勝率に関係なく、トレードにおいて常に冷静な判断ができるようになるのです。
≫トレードにおけるメンタルコントロールの重要性やメンタル管理法を解説
手数料が積み重なるから
デイトレードのような短期トレードに分類される取引手法では、トレード時に何度も手数料が積み重なることがデメリットとして挙げられます。
手数料の積み重なりによって利益が圧迫され、トータルでみると手数料分だけ負けていたという状況に陥る可能性も考えられます。
トレードでは、利益、損失以外にもスプレッドなどの手数料を考えて資金管理を行うことが重要なのです。
デイトレードで活用できる5つの資金管理方法
デイトレードにおいて資金管理が重要といわれる理由を詳しく解説してきました。
ここでは、実際にどのようにしてデイトレードの資金管理を行えばよいのか、以下の6つの具体的な資金管理方法について解説していきます。
- 少額か余剰資金から始める
- 1日の許容損失額を設定する
- 損切りラインを事前に決めておく
- 損切りを先延ばしにしない
- 時間で損切を設定する
少額か余剰資金から始める
デイトレードを行う際は、少額か余剰資金で始めるようにしましょう。
トレードの世界では、資産の2割〜3割程度がトレード資金として最適であると一般的にいわれています。
経験や知識が不足している状態で大金でデイトレードを始めてしまうと、トレードを継続できないほどの大きな損失を抱えてしまう可能性が高いため、注意が必要です。
ある程度スキルが身について証拠金を増やしたい場合でも、必ず余剰資金でトレードをするようにしましょう。
1日の許容損失額を設定する
デイトレードとは、1日以内に売買が完結することが基本のトレード手法であるため、1日で許容できる損失額を設定しておくようにしましょう。
また1日単位で損失額を設定しておくことは、長期的に資金管理を続けていくためにも役立ちます。
デイトレードは取引回数が多く、一つ一つのトレード履歴をその都度記録するのは難しいという方もいるでしょう。
1トレードではなく、1日という大まかな設定をまずは立てて置くことで資金管理を簡易的にでき、長期的に記録するのが楽になります。
損切額は一定に保つ
デイトレードで行う1つ1つのトレードでは、損切額を一定に保つようにしましょう。
何度も取引を繰り返すデイトレードでは、熱くなってしまったり、値動きに惑わされたりしてしまって、損切額がどうしてもばらけてしまう傾向があります。
損切額がばらけてしまうと、リスクリワードの高い取引を続けることが難しくなってしまうため、損切価格を一定にして、リスクリワードを高めることを意識しなければいけません。
トレードの世界では、「2%ルール」というルールがあり、1回の損失額はトレード資金の2%が目安であるといわれています。
≫資金管理の2%ルールとは?利用するメリットや実践方法を解説!
損切りラインを事前に決めておく
1回のトレードの損切額を設定したら、ポジションを保有する前に事前に損切ラインを決めていきます。
損切りラインは、「押し目・戻り目」「移動平均線」「支持線・抵抗線」などテクニカル分析的に意味のある場所に設定することをオススメします。
その際エントリーする数量は、許容損失額を損切ラインまでの値幅で割ることで求めることができます。
例えば、許容損失額が20,000円で、テクニカル分析的な損切りラインまでの値幅が0.8(80pips)だったとします。
その場合、エントリーするべき取引数量は
20,000÷0.8=25,000
となります。1ロットあたり10万通貨の場合は0.25ロットです。
許容損失額から決める際は、保有したいポジション数量で割ることで、損切りラインが定まります。
特にデイトレードでは、相場状況を短期間で判断しなければいけないため、事前に損切ラインを決めておくことで、チャート分析など他の要素を考える時間を設けられます。
損切りを先延ばしにしない
一度決めた損切りラインは必ず守るようにしましょう。
デイトレードはそもそもポジションの保有時間を短期間と決めたことを前提に始めるトレード手法です。
短い時間での取引と事前に決めたのなら、ルールはしっかりと守るようにしましょう。
≫トレードで成功する秘訣はトレードルールを守ること|それでも守れない原因は?
また利益を伸ばしていくことはリスクリワードを伸ばすことにつながりますが、損切りを先延ばしにすることは、リスクリワードを低くする可能性を高めてしまいます。
時間で損切を設定する
損切りラインは通常、相場価格や許容損失額など金額を基準に定められますが、デイトレードでは、時間を損切り基準として設定することも有効です。
例えばポジションを保有する前に、ポジションを保有する時間を1時間にすると決めます。
1時間後、相場状況が不利にある場合、たとえ損切りラインに達していなかったとしてもポジションを一度決済することで、取引を仕切り直すことができます。
時間を損切り基準にすることで、ポジションを保有し続けた際に、相場価格に巻き込まれてしまうリスクも回避でき、メンタルを安定させてトレードができるようになります。
時間の基準は取引スタイルによって様々ですが、1日をまず設定にして、1日以上ポジションを保有しないようにしましょう。
デイトレードで資金管理をする際の注意点
最後にデイトレードで資金管理をする際に注意するべき、以下の3つの点を詳しく解説していきます。
- 日々振り返り、修正する
- 無理なトレードをしない
- 資金管理でも時間軸を意識する
日々振り返り、修正する
デイトレードでは、日々トレードを振り返り、改善できる部分があれば修正していかなければいけません。
一度決めた資金管理が必ずしも自分の取引スタイルに適しているとは限りません。
したがって、日々資金管理にしたがったトレードを続けて、損切額や狙うリスクリワードなど自分に合わない設定があれば、調整していきましょう。
デイトレードでは取引が1日で区切られるため、1日ごとに見直してみることがオススメです。
無理なトレードをしない
デイトレードをする際、1日に1度はトレードをしなければいけないと焦ってしまい無理にトレード行ってしまう人が見受けられます
特に連敗が続いてしまった際、損失を取り返そうと無理な取引をしてしまう人が多くいますが、無理なトレードは避けましょう。
冷静な判断を失ってトレードをしてしまうと、更なる損失を招いてしまって悪循環に陥ってしまう可能性があります。
デイトレードのような短期取引であっても、資金管理に従ったトレードを積み重ねて行い、長期的な視点を持って利益を最大化することを意識するようにしましょう。
≫トレード依存症になっていませんか?トレード依存症の原因や治療方法を解説
資金管理でも時間軸を意識する
資金管理と一言でいっても、資金管理方法や向いている時間軸は様々です。
例えば大きな値幅のレンジを前提としたマーチンゲール手法をデイトレードの資金管理として取り入れても、うまく機能せず、コツコツドカンの原因となってしまいます。
マーチンゲール手法をデイトレードで利用する際には、デイトレードに適切な値幅のレンジを意識して活用しなければいけないのです。
資金管理方法を活用する際は、自身が行うトレードの時間軸と適正があるかどうかはまず確認するようにしましょう。
まとめ
デイトレードの資金管理について、デイトレードでなぜ資金管理が重要なのか、そして具体的な資金管理方法から注意点に至るまで詳しく解説しました。
デイトレードは、1日で何度も取引を行うことがあるため、長期的に安定して利益を積み重ねるために資金管理が重要です。
特にデイトレードの資金管理で大切なのは、トレードの前に損切ラインを事前に決め、決して先延ばしにしないことです。
本記事で解説したデイトレードで活用できる資金管理方法は、他の取引手法にも取り入れられるため、うまく実践できるようになればトレードスキルをさらに向上できるでしょう。